生後2か月から開始することができる予防接種は、あかちゃんのスペシャリストである、新生児専門医にお任せください!
生後2か月になったら
予防接種を
はじめましょう!
赤ちゃんはお母さんから様々な免疫を受け継いで生まれてきますが、それらの免疫は成長とともに次第に減っていきます。感染症にかかると、一時的にしんどくなるだけでなく、時に命にかかわったり後遺症が残ったりすることもあります。そのよう感染症を予防するために、生後2か月になったら速やかに予防接種をはじめましょう!
定期接種と任意接種
予防接種には、定期接種(原則公費・自己負担なし)と任意接種(自費)の2種類があります。定期接種は、推奨される時期に接種すれば無料ですが、接種対象年齢を過ぎてからの接種は任意接種扱いとなり自費になります。そのため、標準的な接種時期に接種を進めていくことが大切です。
定期接種、任意接種のワクチンの種類については以下の通りです。種類・回数ともに多くわかりにくいと思いますが、当クリニックでスケジュール管理も行いますのでお気軽にご相談ください。また、接種可能な予防接種を自動的に予約できるWeb予約システムもございますので、是非ご利用ください。
当クリニックでお勧めしている標準的な予防接種スケジュール
定期接種
ワクチン名 | 予防できる病気 | 接種回数 | 標準的な接種時期 |
---|---|---|---|
小児用肺炎球菌ワクチン | 肺炎球菌感染症 | 4回 | ①生後2か月 ②生後3か月 ③生後4か月 ④1歳 |
B型肝炎ワクチン | B型肝炎 | 3回 | ①生後2か月 ②生後3か月 ③生後7か月 |
五種混合ワクチン | ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib感染症 | 4回 | ①生後2か月 ②生後3か月 ③生後4か月 ④1歳 |
ロタウイルスワクチン(ロタテック®) | ロタウイルス感染症 | 3回 | ①生後2か月 ②生後3か月 ③生後4か月 |
BCGワクチン | 結核 | 1回 | 生後5か月 |
麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン) | はしか、風疹 | 2回 | ①1歳 ②小学校入学前(年長) |
水痘ワクチン | 水ぼうそう | 2回 | ①1歳 ②1歳6か月 |
日本脳炎ワクチン | 日本脳炎 | 4回 | ①3歳 ②①の約1か月後 ③4歳 ④小学校4年生 |
子宮頸がんワクチン(シルガード®9) | 子宮頸がん | 15歳未満2回※ | ①中学1年生 ②①の6~12か月後 |
任意接種
ワクチン名 | 予防できる病気 | 接種回数 | 標準的な接種時期 | 費用 |
---|---|---|---|---|
インフルエンザワクチン | インフルエンザ | 2回(小学生以下) 1回(中学生以上) |
毎年流行期に入る前 生後6か月から接種可能 |
注射ワクチン4,000円/回 経鼻ワクチン9,000円 |
おたふくかぜワクチン | おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) | 2回 | ①1歳 ②小学校入学前(年長) |
5,000円 |
ワクチンの接種スケジュールについては、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールも併せてご確認ください。
インフルエンザワクチンについて
2024年度のインフルエンザワクチンの受付は終了致しました。
以下は2024年の情報になります。
今年度のインフルエンザワクチン接種予約を9月16日(月)7時から開始します。
接種期間は10月1日(火)~12月27日(金)になります。
ただし、ワクチンの入手状況によっては早期に接種期間が終了となる場合もございます。
今年度は従来の注射ワクチンに加えて、鼻に噴霧するタイプの経鼻ワクチンも選択できるようになりました。2つのワクチンの違い・予約方法・接種費用などは以下をご参照いただき、お子さまにあったワクチンを接種してください。
※ご予約いただいた方は、こちらの問診票(注射ワクチン用問診票、経鼻ワクチン用問診票)をご記載のうえ、当日ご持参いただきますようよろしくお願い申し上げます。
インフルエンザワクチンにはどのような種類がありますか?
当クリニックで扱っているインフルエンザワクチンには従来の「注射ワクチン」と、鼻に噴霧するタイプの「経鼻ワクチン」の2種類があります。
今年度から国産の経鼻生ワクチンが利用できるようになりました。
対象年齢や接種回数に違いがありますので、以下の表およびQ&Aを参考にしてください。
2種類のワクチンの比較
注射ワクチン(不活化ワクチン) | 経鼻ワクチン(生ワクチン) | |
---|---|---|
対象年齢 | 生後6か月~ | 2歳から18歳まで |
接種回数 | 2回(13歳以上は1回) ※Q&A参照 |
1回 |
接種費用 | 1回4,000円 | 9,000円 |
ワクチン株 | 4価(A型2株、B型2株) | 3価(A型2株、B型1株) |
効果持続期間 | 4~5か月 | 6か月以上 |
インフルエンザワクチンQ&A
インフルエンザワクチンは何歳から接種できますか?
注射ワクチンは生後6か月から接種可能で上限はありません。
経鼻ワクチンは2歳から18歳までの方が対象になります。
インフルエンザワクチンは何回接種すればいいですか?
注射ワクチンについては、日本では一般的に12歳までの方は2回、13歳以上の方は1回接種となっています。ただし、諸外国や世界保健機構(WHO)では9歳以上は1回接種を推奨しています。
当クリニックでは、間を取って10歳以上でこれまでにインフルエンザワクチンを接種したことのある方は1回接種、それ以外の方には2回接種をお勧めしています。
2回目の接種は1回目から4週間(少なくとも3週間)おくことが推奨されています。
経鼻ワクチンについては年齢に関係なく1回接種で1シーズン効果が持続するとされています。
ワクチンを接種した日は運動やお風呂は避けた方が良いですか?
接種当日は激しい運動は避けていただいた方が無難です。
接種部位を清潔に保ち、体調の変化に注意するようにしてください。
お風呂は入っていただいてかまいませんが、接種部位を強くこするのは避けてください。
インフルエンザワクチンの副反応にはどういう症状がありますか?
注射ワクチンでは、発熱・頭痛などが5~10%程度、接種部位の発赤、腫れや痛みが10%程度にみられます。重いアレルギー反応などの重篤な副反応は100万人に1人程度とごくわずかです。
経鼻ワクチンでは、一時的な鼻水・鼻づまりは半分程度の方にみられますが、発熱・頭痛などの出現は注射ワクチンと大きな差はありませんでした。
ワクチン接種を避けた方がいいのはどのような場合ですか?
ワクチン接種を受けられない方
注射ワクチン・経鼻ワクチン共通
- 接種当日に37.5℃以上の発熱のある方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- これまでにインフルエンザワクチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方
経鼻ワクチンは、以下の方も接種ができません
- 免疫機能に異常のある疾患を有する方および免疫抑制をきたす治療を受けている方
- 妊娠していることが明らかな方
- 川崎病罹患後などでアスピリン内服中の方
経鼻ワクチン接種を避けた方が良い方
経鼻ワクチンは弱毒生ワクチンですので、接種後にインフルエンザの症状が出ることがあります。また、海外のデータでは通常の集団生活での感染の可能性は低いとなっていますが、飛沫・接触によってワクチンウイルスが周囲に伝播する可能性はゼロではありません。
ですので、
- お家に妊娠している方がいらっしゃる場合
- お家に免疫機能に異常のある疾患を有する方もしくは免疫抑制をきたす治療を受けている方がいらっしゃる場合
- お家に小さな赤ちゃんがいらっしゃる場合
などは、注射ワクチンの方が無難です。
両ワクチンともに喘息症状のある方も接種要注意となっていますが、よほど重症の方でない限りは接種に問題はありません。自宅で吸入はしているが症状が概ね落ち着いている方、プランルカスト内服中の方などは接種していただいて問題ありません。
ご心配の場合は当クリニックにご相談ください。
結局、どっちを選べばいいの?
両者ともにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。 個人的な意見も含みますが、以下を参考にしてください。
経鼻生ワクチンが良い方
- 注射が苦手な方・できれば注射をしたくない方
痛みが少ないことは、経鼻ワクチンの最大のメリットです
多くのお子さまはこれに該当するのではないでしょうか - 2歳から9歳の、注射ワクチンであれば2回接種することになる方
経鼻ワクチンであれば1回接種ですむため手間が少なくかつ痛みも少ないです
費用も大きく変わりません(4,000円×2=8,000円 vs 9,000円)
注射ワクチンが良い方
- 6か月以上2歳未満の方
2歳未満の方が接種できるのは注射ワクチンのみです - 10歳以上で注射が苦手ではない方
いずれも1回接種なので注射ワクチンの方が安くすみます(4,000円 vs 9,000円) - 鼻づまりが強い方
鼻噴霧ワクチンの効果が得られにくい可能性があります - お家に妊婦さん・免疫の低下している方・小さな赤ちゃんがいらっしゃる方
インフルエンザの水平感染の可能性がわずかではあるが否定できないため注射ワクチンの方が無難かもしれません - ここ1年の間に喘息発作で入院治療を要した方
インフルエンザワクチンの予約方法について
インフルエンザワクチンの予約方法を教えてください
Web予約システムでご予約を受け付けております。予約枠を取得のうえ、希望するワクチンを選択してください。(Web予約はこちら)
電話での予約受付は原則行っておりませんが、Web予約システムの操作方法がご不明の場合はお問い合わせください。ただし、お問い合わせは受付業務の都合上、診察時間を避けていただき12時00分~13時30分にお願いできれば幸いです。
インフルエンザワクチンの接種時間はいつですか?
月・火・木・金 14時00分にインフルエンザワクチン専用枠を設けています。
問診票の確認などが必要ですので、13時30分にご来院ください。
小学生以上のお子さまについては、午後診察の時間にも枠を設けていますので下校後にご利用ください。
2回目の接種もまとめて予約できますか?
大変申し訳ございませんが、1回目接種終了前に2回目の接種を予約することはできません。注射ワクチンで2回目の接種が必要な方につきましては、1回目接種終了後にWebから2回目の予約をお願い致します。
1回目と2回目は基本的には4週間の間隔を空けてください。(最低でも3週間)
1回目接種時に、当クリニック受付で2回目の予約を取ることも可能ですのでお申し付けください。
インフルエンザワクチンとその他のワクチンを一緒に接種できますか?
公費の予防接種などとの同時接種も可能です。
ただし、予約の際には公費ワクチン予約枠でインフルエンザを追加してください。インフルエンザ専用枠で公費接種を追加することはできませんのでご注意ください。
付き添いの親や16歳以上のきょうだいも接種できますか?
大変申し訳ございませんが、当クリニックでのワクチン接種は15歳までの小児のみとさせていただいております。
接種当日の持ち物を教えてください
- 診察券(初診の方は不要)
- 母子手帳
- 記載済み問診票(注射ワクチン用問診票、経鼻ワクチン用問診票)
- 接種費用(注射ワクチン4,000円/回、経鼻ワクチン9,000円)
- 各種助成券
※14時接種開始ですが、問診票や助成券の確認が必要ですので13時30分にご来院いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。