アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、赤みやブツブツなどの痒みや湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。お肌の症状が一時的ではなく、何度も繰り返し出てくる場合はアトピー性皮膚炎の可能性が考えられます。
食物アレルギーや喘息など、アレルギーの病気の原因となることがわかっているので、あかちゃんのうちからスキンケアでお肌をきれいに保ってあげることが大切です。

アトピー性皮膚炎の対処法

スキンケアで十分な保湿を心がける

お母さんのお肌と同じで、毎日きっちりとお手入れをしてあげて、痒みのないツルツルお肌を維持することが最も大切です。皮膚には体の内部を守るバリア機能が備わっており、皮膚の乾燥を抑え、同時に体外からの異物の侵入を防いでいます。しかし、この機能が低下すると皮膚が乾燥し、外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。バリア機能を高めるためには、肌の保湿が重要です。

原因の除去

アトピー性皮膚炎の症状を悪化させないためには、できるかぎり原因を取り除いてあげることが重要です。肌に直接触れる衣類は刺激の少ない素材を選び、できるだけ化学物質が含まれていない洗剤で洗うようにしてください。

薬物療法

保湿剤の塗布に加えて、必要に応じてステロイド外用薬などのお薬を塗布します。外用薬はすり込むのではなく、お肌にのせるように十分な量を塗った方が効果的です。症状にあわせて1日1~3回しっかり塗る事で、痒みのないツルツルお肌を維持しながら、少しずつ使用量を減らしていくことが大切です。

水いぼ

水いぼとは

水いぼ(伝染性軟属腫)は、水いぼウイルスによる皮膚の感染症です。
肌色〜白色の小さなブツブツで、中央にくぼみがあるのが特徴です。基本的には悪いものではなく時間とともに自然に治ることが多いですが、長いと治るまでに2〜3年かかることもあります。
いぼ自体は痛くはないのですが、かゆみが強くでることがあり、ひっかいたり潰したりすると周囲の皮膚にウイルスが広がってどんどん数が増えてしまうことがあります。
また医学的には不要なのですが、園や学校によっては水いぼがあるとプールを控えるよう指導される場合もあります。

治療方法

治療方法は主に以下の4つがあります。

経過観察

自然に治るのを待つ方法です。
痛みや副作用はもちろんありません。ただし、治るまでに半年~数年程度かかる場合もあり、その間にいぼが増えたりご兄弟にうつったりするリスクがあります。

漢方薬内服

いぼに効果があると言われている漢方薬(ヨクイニン)を内服する方法です。
副作用は少ないですが、効果には個人差があります。非常に効果がみられる場合もありますが、効果が限定的なことも少なくありません。

摘除

いぼを特殊なピンセットでつまみ取る方法です。
直接取り除くため短期間での治療が可能です。ただし、麻酔テープを使用するとはいえ非常に痛い治療ですし、あとが残る可能性もあります。また、数が多い場合は対応できません。

水いぼクリーム塗布

銀イオンを含む水いぼ治療専用クリーム(mBFクリーム)を塗布する方法です。
塗り薬ですので痛みがないのが最大のメリットです。2~3か月程度塗り続けることで約8割のお子さんで改善するとされています。
ただし、保険診療で処方することはできないため自費(2200円:税込)になります。

※水いぼクリーム(mBFクリーム)とは

抗菌作用のある「銀」を主成分に、高い保湿効果のある「サクラン」を配合した保湿クリームです。銀イオンは古くから傷の消毒などに用いられてきた成分で、人体や動物への安全性が確認されています。1日2回朝と入浴後に水いぼおよびその周囲に広めに塗布することで、2週間〜2ヶ月程度で水いぼだけが赤く変化します。その後1か月前後で徐々に水いぼがなくなっていくとされています。